メディア関係の皆様へ
本物のスロートレーニングを日々探求し、普及に努めております。
取材・公演・セミナー等のご依頼、Sports+Fieldへの海外キャンプ・海外研修のお問い合わせ
- 株式会社ストロングス
- 〒107-0062 東京都港区南青山7-13-5
TEL 03-5469-3091 FAX 03-5469-3092
E-mail info@strong-s.com
すべて
年号で絞り込む
COLUMN
第89回 日本大学アメフト部PHOENIX フットボールセミナー
2007.04.16 Mon
ポール選手、アーネスト選手は、普段自分達がコーチから課されることを、惜しみなく選手たちへ伝えようと、一生懸命だった。テッドさんは現在もシンシナ ティ・ベンガルズの選手たちをメディカル/フィジカル面から支え、学生時代は自分自身もフットボール選手だったこともあり、罰ゲームのプッシュアップ(腕 立て伏せ)などを織り交ぜながら、熱心に楽しく指導をしてくれた。80名近い人数の選手を、次のように分担し、通訳つきで約3時間、あまり休憩も入れず に、各ポジションごとの練習が続いた。
●テッドさん:ディフェンスバック(DB)
●ポール選手:ディフェンスライン(DL)、ラインバッカー(LB)、オフェンスライン(OL)
●アーネスト選手:クォーターバック(QB)、ワイドレシーバー(WR)、ランニングバック(RB)
初めて会った学生選手たち全員に向けて、そのような気持ちで対応してくれたこと、私はとても感謝している。ウォーミングアップトレーニングの主担当をして くれたテッドさんだけでなく、ポール選手、アーネスト選手もスキル練習の前後にジャガーズで実際に行なっているスクワットなど、自体重系のトレーニングも 取り入れてくれて、「体作りは練習と同じように大事なんだ!」ということを、自らの身体を使って表現していた。このことにも私は強く心動かされた。現役の トップレベルのNFL選手がそういうことを伝えてくれると、日本人選手の意識も変わるというものである。一緒に参加していた日大のコーチの方がトレーニン グの重要性を再認識した、という話も聞いている。
この企画は、日大フェニックスの黄金期を創ったメンバーの一人、梶山龍誠選手が取り持ってくれて実現した。梶山選手とは不思議なご縁があり、このような機会をつくっていただいたことに、とても感謝している。
我々が毎年、マークさん、テッドさんらを招聘して行なうスロートレーニングセミナーには、今もそうだが開始当初からフットボール選手やアメフトチームのト レーナーの参加があった。一昨年前からポールさんらNFL現役選手の招聘を開始し、日本のフットボールプレーヤーたちへ、何かできることはないか? と 思っていたところ、梶山選手の母校でのフットボールセミナー開催をご提案いただいたというのが、今回の企画の発端だ。
個人差はあるが30歳前後で引退する選手が多い日本のフットボール界において、梶山選手は37歳となった今もなお、トッププレーヤーとして現役選手生活を送っている。素晴らしいことだ!
また、この日はスロートレーニングセミナーにも花を添えてくれた、サンフランシスコ49ersチア“ゴールドラッシュ”の石田真紀さんが会場に駆けつけた。彼女とのおつきあいも、社会人フットボール界での古い出会いがきっかけだ。
日本もそうかもしれないが、本場のチアは体力・筋力ともに鍛え上げられている!日大の選手と一緒になって、ときにコーチとなっているポール選手側に立ち、 マークさんが普段選手に課している、きついNFLクワットにもしっかりついていき、自身のトレーニング成果を体現してくれた。健康美を誇り、輝かしい笑顔 を持つ彼女の凄まじいパワーに、選手らも含め一同驚くと同時に、「負けてはいられない!」とより一層力が入ったことは間違いない。うちのスタッフも、負け じと頑張って一緒にトレーニングに入ったり、手伝いを行なった。MAKIさんの気迫(顔は常に笑顔)には、感嘆に値するものがあった。彼女にも、今回いろ いろ手伝っていただいたこと、感謝している。
この場を借りて、お礼ばかりになってしまうが、日大のコーチ・スタッフ陣にもご協力いただいたことに感謝している。と同時に、我々の企画が、日本一への道のお手伝いになっていたら、とても嬉しいことだ。
アメフト雑誌でトレーニングに関する文章を執筆してきたこともあったが、この日の成功はより確実な手ごたえとして、さらに私のトレーニング指導歴の中の一 つである「フットボール」という項目を越えて、「トレーニングの重要性を伝えることができた」という実感を持ったのだった。
アスリートは競技に関わらず、身体の鍛錬が必要であるということと、アスリート以外の人も健やかな人生を送るためにトレーニングを生活の一部に取り入れることを、これからも伝え続けていこう!!!
と、心をあらたにした、早春の一日であった。
本物のスロートレーニングを日々探求し、普及に努めております。