メディア関係の皆様へ
本物のスロートレーニングを日々探求し、普及に努めております。
取材・公演・セミナー等のご依頼、Sports+Fieldへの海外キャンプ・海外研修のお問い合わせ
- 株式会社ストロングス
- 〒107-0062 東京都港区南青山7-13-5
TEL 03-5469-3091 FAX 03-5469-3092
E-mail info@strong-s.com
すべて
年号で絞り込む
COLUMN
第264回 NBAロックアウトについて思う
2011.11.02 Wed
先週はフロリダ・タンパにある私のトレーニング・ジムSPORTS + Fieldに諸々の用事があり行ってきたのだが、今まさにNBAはロックアウト中(後で詳しく述べるが・・・)なので、バスケットコートやGYMなど施設が充実しているSPORTS + Fieldにはシーズン インしているずの選手達が練習に来ていた!その中でも、ずっとオフシーズンは毎年トレーニングに来てくれているクリーブランド・キャバリアーズのアンソニー・パーカー選手に会った!
本来のNBAのスケジュールでいけば、冬の楽しみとして既にスタートしているはずのNBAが今シーズンはまだ始まっていなく、それは選手会とオーナー側の対立による『ロックアウト』と呼ばれる金銭を巡るトラブルのためだ。現時点で、開幕から1ヶ月の中止にまで発展しているという非常にややこしい問題になってきた・・・。
ロックアウトとは、労働者(選手会)のストライキに対抗するために、使用者(オーナー)が会社の施設(練習場など)を一時的に閉鎖することである。つまり、現在NBA選手は練習や試合を行う場所がないのである。今回のケースでは収益分配比率やサラリーキャップなどをめぐり、オーナー側のロックアウトに発展してしまっている。
過去にもNBAではロックアウトが数回に亘り行われていた。1995年には、ぜいたく税などを盛り込んだ新労使協定を選手会が拒否。74日間のロックアウトに発展した。1998年には、チーム収益に対する給与分配をめぐり191日間のロックアウトが起きた。
確かに選手は、自身の活躍により、チーム側が多くの収益を手に入れていると考え、「活躍分」を評価して欲しいとこだろう。そしてオーナーは、度重なる選手年棒の高騰に伴い、なんとか選手への人件費を減らしチームを運営したいところだ。しかし問題点は、NBAとりわけ選手会やオーナーが、スポンサーなどの企業や、何より最も重要なファンの存在をある意味で度外視している点である。
もちろん、過去にはMLBなどでも権利を勝ち取るために似たような紛争もあり、今日の当たり前のような権利が得られた背景も歴史もあるのだが・・・。
選手の価値、そしてスポーツの価値というものはなにしろ金銭的価値に置き換えにくい。今週中に新たな発表もあるという話だが、どうなるものやら??いずれにせよ今後のスポーツ界にとって建設的な意見を出し合ってほしいし、一刻も早く、ファンのためにシーズンが開幕して欲しいところだ。
我々は選手達に練習場所を提供することしかできないが、再開されたら良いプレーを見せて欲しいと願っている!!
本物のスロートレーニングを日々探求し、普及に努めております。