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COLUMN
第5回 野茂投手ノーヒットノーラン達成記念 そのコンディションニングとは?!
2002.03.05 Tue
野茂英雄投手(ボストンレッドソックス)が2度目のノーヒットノーラン、史上4人目のアメリカン、ナショナル両リーグ達成という偉業に日本が、アメリカが沸きました。急にまた復活という感じで取り上げられてますが、実際のコンディションニングについてノーヒッターになった根拠を7シーズンずっと一緒にトレーニングしている身として、これから書いていこうと思います。
まず、野茂投手は急に復活したのではなく、しっかりとした計画の中でコンディショニングが進められているということです。その流れの中で良いピッチングをしたというのが形に表れ、最高の形がノーヒットノーランという形になったんだということだと思います。年齢を重ねるごとにもちろん体力、筋力やそれに伴う回復力は落ちてきますが、メジャーリーグでは35歳以上で活躍している投手がたくさんいます。日本ではなかなか30歳を過ぎると球威なども落ちてくる例が大半ですが、メジャーではロジャー・クレメンスしかり、ランディ・ジョンソンしかり30代後半に差し掛かっても150キロ台後半のストレートを投げるピッチャーがたくさんいます。
野茂投手もそのメジャーの良い例になろうと必死にオフのコンディションニングをがんばっているわけです。とにかく以前このHPでも紹介しましたが、コンディショニングの開始時期が特に早く、10月の半ばには開始します。こういった地味な作業が活躍の源になっているのは言うまでもありませんが、このプロとして当たり前の努力を当たり前に淡々毎年こなすのが野茂投手の凄いところなのです。そこで体力面やピッチングのメカニズムの課題を見つけ、その課題を目標、理想に近づけるべく、週5日のペースで約4ヶ月間2月の初旬の渡米まで続けられるのです。メニューについては皆さん知りたいところだと思います。詳しくは明かすことは出来ませんが、ピッチングの練習以外では、ウエイトトレーニング(スロートレーニングで実施)、バランストレーニング、市川先生のPNF、ランニング(短距離、中距離)有酸素運動などの持久系、など全ての要素を含んだコンディショニングを、時期によって配分は違いますが満遍なくやるスタイルです。
本当に地味にこつこつと努力している姿を身近で見ているので、ある意味今回の活躍は当然という感じもしますが、結果になってあらわれたことについては本当に嬉しかったです。これを読んだ皆さんもトレーニングに近道はないんだということを野茂選手の活躍によって再認識して欲しいと思います。あのノーヒッターの野茂投手だって地道にやっているんだと・・・。
これからの今シーズンの野茂さんの活躍とボストンのプレイオフ出場を願ってこのコラムを終わります。皆さん応援よろしくお願いします。
株式会社ストロングス
代表取締役
大川達也
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