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COLUMN
第12回 スポーツは文化か?イベント(興行)か?サッカーW杯で感じたこと・・・
2002.07.26 Fri
サッカーW杯が終わりはや二週間以上が過ぎ、私自身期間中の日本滞在が短かったせいか、もっと前の事のように感じています。
タイトルどおり今回一番危惧に思い、感じたことはサッカーは文化かイベントか?ということです。
本来スポーツは文化であり、ただ何万人が来たとか、視聴率が何%とか、お金がいくらどこそこに落ちたとか?そういったことはもちろん重要なのですが、今回のW杯はそれ以外にきちっとサッカーを文化として
定着させる目的があったと思います。
私がいろんな国でスポーツを観戦してきて、一番疑問に感じたのは『観客層の違い』です。
例えばアメリカではどんなにプラチナチケットのMLBでも、NFLでも、NBAでも必ず老若男女各層の観客が存在します。特に子ども達が親に連れられMLBではグローブ持参で訪れる光景は皆さんもよく目にしていると思います。
その中では、親父が酔っ払っいながら子どもがいるのも忘れて味方チームが負けると汚い言葉で野次ったり、はたまた喧嘩を始めたり、大人たちもそれぞれが『たかがスポーツ』に熱中します。
日本でのW杯観戦の観客層はあまりにも狭く、特に子どもが少なかったのは、日本がスポーツを文化として捉えられていない、まさしくその表れだと感じました。
世界の一流のスーパープレイを『誰に生で一番見せなければいけないか?』それは感受性の豊かな子ども達です。子どもの感性でロナウド、ベッカム、日本代表のプレーを見たらどう感じるのか?後々に大人になった時にこの時受けた感動がどのように影響し、またその次の世代に伝えてサッカーを文化として発展させてくのが本当の姿ではないでしょうか?
実際の日本はまるで人気歌手のコンサートのようにある一定の年齢層の観客が多くを占め、まさしくイベント事に参加しているような乗りで、残席が出た試合のチケットも結局は時間に余裕のある若者しか入手できず、親が子どもと一緒に観に行くというのは非常に困難な状況でした。
こうしたある非常に狭い層の人たちだけが試合会場で盛り上がり、子ども達はTV観戦という現状に、日本が『文化』ではなく『イベント』として捉えていて・・・・
《次回へ続く》
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