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COLUMN
第65回 TUCSON
2006.03.23 Thu
日本からLA経由で団野村氏と合流し、アリゾナ州フェニックスに入った。
次の日、マック鈴木選手のいるアスレチックスのスプリング・トレーニングを見学した。
マック鈴木選手はブルペンに入らず、PFPや球拾いをしていた。メジャーやマイナーでもそうだが、アメリカのプロのではピッチャー陣が野手のバッティング 練習時に外野に散らばり、球拾いをしなくてはいけないというのが習慣である。もちろんシーズン中の試合前でも同じである。
野茂選手は、球拾いの時にピッチングのフォームの確認などをするので、良く拾った球をすぐに返さずに一回外野フェンスに向かって自分の投球動作で投げて、跳ね返ったのを戻している。
練習後にマック鈴木選手とランチをしたが、開幕メジャーは厳しそうであった(3月14日の時点でマイナー降格が発表された)。是非とも這い上がって欲しい・・・。
そして、ランチ後には2時間かけ、TUCSONに移動し、夕方に久々に野茂さん、荒川選手とご飯を食べた。久々と言っても野茂さんは1週間、荒川選手は2 週間ぶりなのでそんなに間隔は空いていないのだが、このメンバーで5ヶ月半、毎日毎日トレーニングを積んできたので、なにか顔を揃えると不思議な連帯感が 生まれ、日本にいるかのような錯覚をした!
アリゾナ、特にTUCSONは今年は気候が良くなく、寒いは風は強いは雨降るは・・・で散々であった。
荒川選手のブルペン見学時はあまりにも気温が低く、風が吹き、ピッチングが始まるまでに体調を崩すのではないかと、一緒に見学していた団氏と言っていたほどやばいくらい寒かった。
それでも、元気そうにユニフォーム姿でピッチングをする荒川選手に安心した。
気候のせいであまり良いとは言えない2日間の練習見学であったが、3日間、毎日夕食を共にし、いろんな話をし本当に楽しかった。野茂さんには過去11シー ズン、キャンプやシーズン中も何回も会っているが、荒川選手にとっては、野茂さんと同じ都市でのキャンプも私の訪問も初めてだったので、本当に嬉しそう だった!!
両選手、今日の時点ではマイナーにいるが、確実にメジャーに上がってくれると確信した。また、そういった「絶対にメジャーに上がる!」という気合いや雰囲気などを感じ取れた3日間であった。
ちなみに、今回のわたしの行なった仕事は、両選手ともここ数日ずっと気温が下がっていて、汗をかきにくいということだったので、一緒にサウナへ行き、汗をたっぷり出しただけでした。
「えっ?!お前トレーニングとかストレッチやってないんかい?」と思うかも知れませんが、きっと皆で美味しくご飯を食べて、サウナに入ってというのもコンディショニングなんですよ!
う〜〜〜ん、奥が深い、この仕事・・・。
では、3選手のマイナーからのメジャー昇格を祈り、今回はこのへんで。
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