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COLUMN
第69回 「再生」
2006.05.05 Fri
松山千春さんのデビュー30周年コンサートのタイトルが「再生」に決まった!
今回は大きい会場なのでいつもより本数は少ないが、できる限り足を運ぶ予定である!!
「再生」って読んで、思うことがあった!
普段から思っていることだが、改めて「再生」という言葉にこれから自分がやらなくてはいけないこと、取り組まなくてはいけないことが強く出てきた。
それは、パーソナルトレーニングまたはパーソナルトレーナーという職業を「再生」させること。
この業界のトップとして先頭を走ってきて、確かにパーソナルトレーニングを世間に認知させてきた自負はあるのだが、現在の状態はこれでいいのか?と疑問に思うことが日々多い・・・。
今までは認知させること、言い替えれば「こんな職ありますよ!」とか「トレーニング必要ですよ!」っていうのに精一杯であった。
しかし、我々の地味な活動や日本で始めて一般フィットネスクラブの専属で会社契約して営業を始めた8、9年前などがあり、今ではほぼ認知されたと言っても 過言ではないほどの広がりをみせているパーソナルトレーニングだが、わたしの見る限り、そのクオリティの低さには目を覆いたくなるようなことが多い。
アメリカで言うパーソナルトレーニングというものからかけ離れ、ストレッチばかりするもの、マッサージするもの、気功まがいの施術するもの、一般人にクイックリフト教えるもの、PTまがいのリハビリ行うもの、あまりにも本筋から脱線している。
これにはいくつもの原因がシンクロしていて、単にトレーナーが悪いというだけでなく、他の起因しているものもある。
それはまず大きく言うところの法にあると思っている。マッサージするには国家資格の鍼灸師やマッサージ師の資格がいるし、リハビリ指導にはPT(理学療法 士)の資格がいる。そういった資格を取るために、多額の学費や時間がかかるのだが、パーソナルトレーナーでそういったマッサージやリハビリもどきをしてい る人は無資格者が大半で、ちょっと講習などでかじった程度であるというのは言うまでもない。
まずは、大きな事故が起こる前、もしくは摘発され、我々業界の地位が落ちる前にクラブ側もやる側もルールを決めるなりきちっとした対応が必要であり、迫られると強く思う。
クラブ側と言ったが、この台所事情も実は反映している・・・。
クラブ側は当然売り上げが欲しい。そうするとトレーナーの質より、たくさんのトレーナーが自分の箱(クラブ)で登録し、営業して欲しいと願うのは当然であ る。また、基本的に自分のところはあくまでも場所貸しという立場のところが多いので、リスクは少ないし、なにか問題が起こってもそれはトレーナーと会員と の問題であるというスタンスをとっている。
そうすると言うまでもなく、トレーナーの質より量とうことになってくる。
しかし、この現状が「何でもありパーソナルトレーナー」の活動の場を抑制どころか手助けしていることになり、何度も言うが本来のパーソナルトレーニングから逸脱している方向に行っているのである。
ストロングスとして、この業界を広めた責任として、もう一度きちんと「再生」し、くどいようだが無資格医療等の行為で摘発されたり、事故などが起きる前に地道に活動していきたいと考えている。
具体的には、今後施設側と先ほどの無資格医療行為について、どこまでの認識があるのか?ヒアリングしていきたいし、会員の側からもちゃんとした資格保持者 のマッサージと無資格者のパーソナルトレーニングと称したマッサージ行為の認識の有無や両者の金額があまり変わらないことの説明などが必要となる。
ここからは持論だが、わたしの考えているパーソナルトレーナーとは、
①基本はGYMゾーンで活動すべき。
②トレーニングの一環でストレッチをし、場合によっては軽くストレッチ効果を出すために指や手を使う。
③レジスタンストレーニング(マシン、ウエイト、マニュアルなど)、バランス系トレーニング、アジリティ系のトレーニングがしっかり教えられること。(安全に!!!)
④あくまでも、サービス業なので身なり(服装、髪型などは)清潔に保つ。
最低この4つは譲れない基本である!!
この4つをないがしろにして、他の応用の技術に走ることは有り得ないと信じている。
トレーナー側も、基本をマスターしてから自分の個性を出すための努力やアピールしていって欲しい。
基本をないがしろにし、マッサージや民間療法もどきのテクニックに走るのは、結局、自分達で自分の首を絞める行為に繋がっているということを理解し、我々 もここの部分はもっとこれから声を大にして、NSPAのセミナーや他のセミナー、講習会などで言っていこうと強く思っているし、その他発言の場があれば、 大事に主張すべきことの一つであるので積極的に発言していく所存である。
これからは業界自体を「再生」させ、更なる日本のパーソナルトレーニングの発展に、もう一段階上へ昇っていく為にも、努力、精進していくので、これを読んだトレーナーや関係者の皆も是非とも協力をお願いいたします。
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