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COLUMN
第45回 ◇栗山巧選手の巻◇
2005.06.30 Thu
昨年、チャンピオンに輝いたチーム、西武ライオンズのレギュラーを掴んだ一人の21歳の若い選手がいます。ご存知だと思いますが、西武ライオンズで売り出 し中の栗山巧外野手です。栗山選手は、2年前のオフシーズン、石井浩郎・前西武ライオンズ2軍監督の強力なお薦めのもと、我々のトレーニングに参加しまし た。とにかく、石井さんから「こいつは、絶対に一軍に上がって活躍する選手だ!」と聞いていて、「ちょっと線が細いのでどんな鍛え方をしてもいいし、そこ で弱音を吐いたらそこまでの選手だけど、栗山は必ずやるから、ガッツリ鍛えて欲しい」という要望を得て、合同トレーニングに参加するようになりました。確 かに、合同練習に参加し始めた当初は線も細かったし「大丈夫かな?」という印象もありましたが、練習をこなしていくうちに我々の提唱しているスロートレー ニングが身体にあったのか(いやっ、多分あったのでしょう)、いい具合に筋肉・バランス共に発達してきて、ちょうど2シーズン目の合同トレーニングを迎え る頃には、すっかりプロらしい身体になっていて、1年ぶりにあった野茂さんにも「お〜〜〜!栗、でかなったやんけ」とお褒めのお言葉をいただいたもので す。
オープン戦では活躍したりしなかったりで、開幕直後は2軍に落とされたものの、すぐさま2軍で活躍するなり1軍にまた再昇格し、そこからの活躍は実質、1 軍初年度とは思えないような働きをしています。最近では既定打席を少し割ってしまいましたが、打率はパリーグトップ10に入るほどの活躍ぶりです。(外人 を抜けば、日本人6、7番手?くらいの活躍を見せています)
この原稿を書いている今は、若干守備の不安さを指摘され、スタメンから外されたりと試練を味わっていると思いますが、長所であるバッティングを武器に、あ るいは守備も確実に上達した栗山選手が、一軍のフィールドで暴れまわるに違いありません。そして、9月には新人王、3割と我々の期待は大きいです。
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